第2回審尋 報告

  9月12日川内原発再稼働差し止め「仮処分」の第2回審尋が開催されました。非公開での開催で、今回は債務者(九電)側の反論・プレゼン-基準地震動、耐震性は確保されているとの主張がなされ、それに対する債権者(原告・申立人)からの反論と当初予定されていた時間を超え、4時間に及ぶ激論となったと。

 また、裁判所からも踏み込んだ質問が九電側になされたと、審尋後の報告集会にて弁護団から報告がなされました。

 

 

http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20140913ddlk46040332000c.html

川内原発:運転差し止め仮処分申請 原告団と九電、「耐震性」巡り応酬−−第2回審尋 /鹿児島

毎日新聞 2014年09月13日 地方版

 ◇原告団「著しく不十分」/九電「危険性はない」

 運転の差し止めを求め係争中の「原発なくそう!九州川内訴訟」原告団(住民側)が、九州電力を相手取り、川内原発1、2号機(薩摩川内市)の再稼働差し止めを求める仮処分申請の第2回審尋が12日、鹿児島地裁(前田郁勝裁判長)であった。争点となる耐震性について、九電側が改めて「危険性はない」と主張し、原告側は「著しく不十分な耐震性」と強く反論した。

 審尋は非公開だが、九電、住民側弁護団によると、予定を大幅に超える約4時間、激論を繰り広げたという。

 九電側はこの日、約90分にわたり、社員が基準地震動の策定手法などについて裁判官に説明した。

 住民側が、過去に国内4原発で5回、基準地震動を超える揺れが発生したことを挙げ、「平均像を用いた基準地震動の策定手法は過小評価」との主張に 対しては「詳細な地質調査や豊富な観測データを踏まえ、地域的な特性を反映している」と反論。九電が設定する基準地震動620ガルを上回る地震は「今後、 可能性が少ない」と訴えた。

 住民側はこの日の九電側の主張に対し、「算出方法に誤りがあり、地震動を過小評価しすぎている」と述べた。更に避難計画についても陳述し、「避難弱者の避難計画が不十分で、バスも確保できていないため、実効性もない。事故の際の責任の所在もあいまいだ」と主張した。

 次回期日は10月24日。【杣谷健太、柳瀬成一郎】